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フォーレさん即興曲(Op.84-5)のレッスン

こんにちは。

 

勝手に今自分の中でフォーレさん祭りを開催中ですが、ちょうど即興曲op.84-5をレッスンしている生徒様がいます。

ピアノの音色がとっても綺麗な生徒さん!

 

小学生なのでフォーレはちょっと大人っぽすぎるかも…?

 

と思ったのですが、元々持っていた音楽センスとマッチしていてとてもいい感じです。

 

今回はレッスンでお話したことを少し紹介します。

フォーレ:即興曲op.84-5

弾くときのコツ♪

①譜読みの前にめちゃくちゃお手本を聴く

とにかく複雑な和音で構成されているので、弾く前にyoutubeで好きなピアニストの音源を聴きましょう!

 

次の音が頭の中でイメージできるくらい聴けるといいです。

 

これはフォーレさんに限ったことではなく、早く曲を仕上げたいときにもおすすめです。

まずは全体像をつかみましょう。

②バスの動きを覚える

ふわっとしたイメージのフォーレさんの曲ですが、バスの音は耳で追えるくらい響いていた方が良いです。

 

全部ふわっとした音よりも、外枠の音(ソプラノとバス)ははっきりさせて音の行方を追ったほうが音が立体的になります。

 

しかもふわっとした雰囲気は損なわれずに透明感も出ます!

 

右手は割と楽に聞き取れると思いますが、左手バスの音だけ取り出してメロディーを覚えましょう。

 

③絶妙なニュアンスを感じ取る

"父はメトロノームの正確性を持って弾いていた"

 

これはフォーレさんの息子さんの言葉です。

 

「えっっフォーレさんの曲ってそんな機械的だったっけ?」

 

…と思いませんか?

 

多分なんですけど、カッチカチにテンポを揺らさず弾く、というわけではなく、ルバート※をやりすぎずニュアンスを魅力的に弾くことでルバートがかかっているように聴こえるけど、よくよく聴いてみたらそんなにテンポの変化はなかった…

 

みたいな意味なのかなと思います。

 

フォーレさんの曲は練習中にルバートしすぎた!とか逆にあっさりしすぎた!と感じることが多いので、録音を何度もしながらニュアンスの活かし方を考えるといいと思います。

 

※ルバート

テンポルバート。

「盗まれた時間」という意味から、音価の一部を奪い、他の音符に付与すること。

簡単に言うと感情の起伏に応じて曲の速度を速くしたり遅くしたりすること。

レッスンでは今仕上げの段階に入っていて、だいぶフランス系らしい音になってきました🎹

 

完成が楽しみです😊